日本財団 図書館


 

ございます。この町役場で人生30年間、ほとんどの仕事を経験してまいりました。現在、健康福祉課長のほかに在宅介護支援センター所長、ふれあい健康センター所長、町立3保育所の統括所長も兼ねております。この間に職員組合の結成時から23年間にわたり、三役を務めさせていただきました。また13年間にわたり、地区の親交会会長、衛生組合長なども担当してまいりました。さらには3人いる子どもたちの成長とともに小学校・中学校・高等学校のPTAの役員として、同時に野球部やバレーボール部の親の会の役員として昨年まで16年間にわたりお世話をしてきました。職場のなかで、地域のなかで、そして子どもたちを通し、助け合いの精神、ボランティアの心で長い間、関わってきたと考えております。
自治体とボランティアの関わりについて申しあげます。行政全般にわたり、さまざまな分野で大きく関わっており、なくてはならない関係ではないかと考えております。町は側面からボランティアを協力支援していくべきだろうとも考えております。私はボランティアを行政の分野別で見ますと、例えば次のように大きく5つに分けて考えることができると思うのです。1つ目は保健・医療・福祉に関わるボランティア活動。2つ目は文化・芸術・生涯教育に関わるボランティア活動。3つ目は社会体育・スポーツに関わるボランティア活動。4つ目は町起こし・地域に関わるボランティア活動。そして5つ目に緊急災害支援等に関わるボランティア活動。このように私なりに区分をしております。あとからまた、このお話をさせていただきたいと思います。
ボランティアから町への要望および自治体の対応の現況についてちょっとお話をいたします。町の社会福祉協議会に「ボランティア友の会」があり、保健・医療・福祉の1番目と文化・芸術・生涯教育の2番目のボランティア活動が主体となっております団体が11団体、130名登録をいたしております。結成されて明年(1997年)の1月で満10年になります。先日ボランティア団体の交流会が開かれ、私も同席させていただきました。その中で町に対する要望がありましたので、ちょっと披露させていただきます。「活動拠点の部屋がない。建設計画の地域福祉センターの中にボランティアセンターを設置してほしい」ということでしたので、私どもといたしましては9年度に建設予定ですから、広さや機材の整備も含めまして、ご要望に応えていきたいと考えております。そのほか「各種ボランティア団体の実態を町は把握しておくべきである」とか「各種会議等でボランティアの意見・要望を聞き今後の活動に生かすべきではないか」とかボランティア基金の設立の際に支援をお願いしたい」とか「現在、訪問入浴サービスで運転や介助、あるいは配食サービスに参加しているが、ボランティア自身が高齢化してきているので、ボランティアの精神的な意欲をかってほしい」ということもお話がありました。そのほか「入浴車の更新」とか「みんなで駅周辺の清掃活動」とかいろいろありましたけれど、私としては、これらのご要望に応えていけるように努力をしてまいりたいと思っております。以上でございます。
田中ありがとうございました。つづいて佐藤さんお願いいたします。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION